第115話・救援

第1回チキチキ覆面タッグ正体暴きコンテスト!!!ひっそりと開催中……

「入江君、上清水賞も予想外に盛り上がっていて嬉しいね」
「ありがたいことです」
「しかも、レベルが高く、そのまま出版できそうな作品ばかりじゃないか」
「みなさん、ここまで本気で来てくださるとは」
「そこで、妙案を思いついたのだが」
「一応、聞いておきましょう」
「これらをまとめた短編集を出版するのはどうかね?」
「おお、いいアイデアかもしれませんよ、それは」
「デジタルミステリィアンソロジーと銘打ってな」
「ふむふむ」
「アンソロジーは、表向き編者の名前が前面に出るだろう?」
「普通、そうですね。島田荘司・編とか」
「そうそう。で、これは上清水一三六・編となるわけだ」
「まあ、そうです」
「私の著作が1冊増えたようなものじゃないか」
「そういう考え方も出来なくはないです」
「しめしめ」
「しめしめ、って、何かメリットでもあるんですか?」
「もちろんだよ。私の著作なんだから印税は私が独り占め」
「それはないでしょ、それは」
「じゃあ、どうだ?全作品の最後にそれぞれ私のコメントをつける」
「すると?」
「私も各作品の共作者ということで、印税はいただけるはずだ」
「いただけねえよっ!」

入江のアックスボンバーが、上清水の喉元をとらえようとした……その時。

突然、ドアが開いて、大きな影が疾風のように飛び込んできた。

「危ないっス、あにき!」

影は、入江にタックルをかまして床に吹っ飛ばすと、
すかさず引っ張り起こして、伝家の宝刀・STOを放った。
入江は完全に意識を失っている。

「あにき、遅くなってゴメンっス!一休寺に寄っていて、ついつい
長いしてしまったッス!オレが来たからには、もうあにきには、
指一本触れさせないっス!!」

「Naoya.!助けに来てくれたのか!」
「当然っス!」
「やはりお前は私が見込んだ通りの男だったな」
「うれしいっス!うれしいっス!あにき!」

Naoya.は、その太い腕を上清水の背中に回し、
力いっぱい抱きしめた。
ボキッ。

……。
……。えー……ハッスル、ハッスル…。
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by osarudon1 | 2004-10-02 12:56