第131話・地下鉄の殺意

地下鉄には、許せない奴らがいる。
俺の殺意に火をつける奴らが大勢いる。

まずは自動券売機でのこと。
後ろにズラリと順番待ちの列が出来ているというのに、
自分の番が来てから運賃表を見上げ、それから
おもむろに財布を取り出し、もたもたと小銭を用意する奴。

さらに切符を買い終えたあとも、すぐに場所を譲ろうとせず、
券売機の前でゆっくりと財布をバッグにしまい、ついでに
荷物の整理までしやがる。

並んでいる間に運賃を確認しておけよ!
そして小銭を財布から出しておけよ!
切符を買ったら、さっさとどけよ!

次は車内。
2人分のスペースの、ちょうど真ん中に座っている奴。
左右には0.5人分のスペースが空いているが、
それでは誰も座れない。ついでに、寝てやがるから、
誰か乗ってきて座りたそうにしていても、つめたりせずに
高いびき。

7人がけの座席には、7人で座ろうぜ!

どういうポリシーか知らないが、立っているのに
つり革に決してつかまろうとしない奴。
電車が揺れるたびに、周囲の人にぶつかりまくる。

しっかり立てないなら、つり革を使えよ!

臭い奴。

風呂、入れよ!

大声で堀内監督の采配能力について議論する奴ら。

お前らは巨人のオーナーか!

電車が駅に着き、ドアが開く。
降りたらそこで立ち止まり、ホームの右へ行こうか、
左へ行こうかキョロキョロしている奴。
後ろには、まだ電車を降りたい人が大勢いるのに、
そいつが立ちはだかって、バリケード。
これは、乗車の時にも言えることだ。
自分さえ乗り降りすれば、後続のことなど、
どうでもよし。

どけよ!

駅の階段で、わかりやすく「ここでは右側通行」と
表示されているのに、絶対に左側しか歩かない奴。

字、読めよ!

何度通ろうとしても、自動改札機に拒絶される奴。

お前、機械に嫌われてるんだよ!

とにかく、ろくでもない奴らばかりだ。
携帯電話やウォークマンのマナーがなっていない奴。
足を前に投げ出して座る奴。
足を大股開きにして座る奴(女性は可)。
連れている彼女に、得意げになってビートルズの
キャピトル盤についてレクチャーしてる奴(しかも間違った内容)。
満員で俺が立っていたら、とある駅で俺の目の前の客が席を立ったので、
これ幸いと座ろうとしたら、隣りの席から俺の前にスライドし、
俺の隣りに立っていた自分の連れを、自分がそれまで座っていた
席に座らせる奴。
1人分の運賃で2人分の席を占める太った奴。
若造。
コギャル。
おいぼれ。
オバハン。
ガキ。
中年オヤジ。
酔っ払い。
痴漢。

俺は、もう我慢できない。
これ以上、自分の衝動を抑えておくことができない。


だから、今日は地下鉄に乗らず、歩いて帰ることにする。
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by osarudon1 | 2004-11-17 12:23