「ほっ」と。キャンペーン

第1話・コシアンルーレット

2人の男の目の前には、6個の饅頭が並んでいた。
「このうち1個には、猛毒・砒素が入っている。交互に1個ずつ食べて、
俺たちの運命を決めようじゃないか」
「運命か。望むところだ。では、俺からいくぞ……うむ、これは甘さを抑えた上品なこしあんだ」
「悪運の強い奴め。次は俺だ……うっ、どひゃーっ!」
2個目の饅頭にはワサビが詰まっていた。
「ならば、俺はこれだ……うっ、ぐえぇーっ!」
3個目の饅頭にはハミガキ粉が詰まっていた。
「ひいひい、次はこれに決めた……どぅわあぁっ!」
4個目の饅頭には正露丸が詰まっていた。
「の、のこるは2個か。よし、俺はこっちだ!……むうぇーっ!」
5個目の饅頭には泥が詰まっていた。
「最後の1つ……これに砒素が入っているのか? ええい、ままよ
……痛えっ!」
最後の饅頭には画鋲が詰まっていた。
砒素は最初の1個、こしあんに混ぜられていた。
しかし、その量はわずか0・2㎎。致死量にはほど遠く、ほとんど支障はない。
結局、2人の運命は決まらなかった。
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by osarudon1 | 2004-05-07 18:54