第177話・SHOW MUST GO ON

久々に横浜アリーナでのライブへ足を運んだ。

敬愛するバンド、『フリー』の再結成来日ライブだ。

70年代にロックに目覚めた者なら、そのイントロだけで
全身に震えがくる名曲『オール・ライト・ナウ』。
歴史に残るハードロックのリフがシビレさせてくれる『ウィッシング・ウェル』。
もちろんバッド・カンパニー時代の代表曲もやってくれた。
まさか2005年の今、生で『キャント・ゲット・イナフ』が聴けるとは、
思いもよらなかったことだ。

もちろんフリーといっても、ポール・コゾフのギターが欠けているのだから、
完全なものとはいえない。
しかし、新しいメンバーの実力もなかなかのものだった。
長髪・長身のギタリストは、独特の音色でソロを奏でていたし、
ブロンドの髪のドラマーは、重く、タイトなリズムを刻む。

演奏された曲の大半は、耳に馴染みがないものだったので、
おそらくいずれも新曲なのだろう。意外と悪くない。

ただ、新曲なのに、観客がどの曲も大合唱しているのが不思議だった。

アンコールの最後に演奏された曲は、サビが印象的で、
「い~やだ、チャンポン~」とかいう変な歌詞のものだったが、
これなどはアリーナの客がみな、拳をふりあげて熱唱していた。
確かに、チャンポンは悪酔いするから、やめたほうがいい。
とりあえずビールなどと言わず、最初から日本酒にするべきだ。
それとも、チャンポンとは長崎ちゃんぽんのことだったのか?
長崎ちゃんぽんはけっこう好きだ。皿うどんより、好みに合う。

いずれにせよ、甦ったフリーによる感動的なステージは、
久々に音楽の素晴らしさを与えてくれた。
ポール・ロジャースに感謝しよう。

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フレディは生前最後のアルバム『イニュエンドゥ』の、
ラストに入っている曲で「SHOW MUST GO ON」と歌った。
この曲は生前最後のシングルでもある。
もう自分の命が長いことはないと知っていて、それでもなお、
「SHOW MUST GO ON」だ。

これはもはや、フレディの遺言だ。

だから、遺されたロジャーやブライアンたちは、クイーンを続けなければならない。

そして、ビートルズ以上にクイーンから大きな衝撃を受け、
ジョン・レノンの死よりもフレディの死に心を痛めた我々の世代のロックファンは、
永遠にクイーンを聴き続けるのだ。

素晴らしいライブだった。
フレディの代役などではなく、新しい、しかも世界一強力なボーカリストとして、
ポール・ロジャースは堂々たるステージを見せてくれた。

さすが、BOAの2人の親父(笑)。
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by osarudon1 | 2005-11-01 12:57