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第51話・男たちの止まり木

狭いバーのカウンター席に、
名探偵Xと殺人鬼Jが、並んで座っていた。

抜群の推理で凶悪犯人を追い詰める男と、
残忍な手口で大量殺戮を繰り返す男。

「……林真須美の話なんだが」
「和歌山カレー事件の容疑者か?」
「ああ。俺は、思うんだが、毒を入れたのがカレーでよかったよな」
「どういう意味だ?」
「ハヤシライスじゃ、そのまんまじゃないか」
「座布団一枚」

殺人鬼Jが犯した犯罪については、
ひとつも依頼を受けていない名探偵X。
利害関係のない2人は、
いつもこんな与太話で長い夜を過ごしている。
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by osarudon1 | 2004-07-03 09:56