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第69話・K家の六つ子



K家には六つ子がいる。
男3人、女3人。
生まれた順番は、上から、
男、女、男、女、女、男だ。

わけあって彼らの本名は伏せるが、
便宜上、1号~6号と呼ぶことにする。

六つ子だけあって、全員、顔だちだけでなく、
感性やさまざまな能力も似通っていた。
敢えて違いを分けるとすれば、
男グループと女グループでは、
多少の趣味嗜好の差があるくらいか。
同グループ内では、人格も1つといっていいほどだ。

成長するとともに、
彼ら(彼女ら)は、それぞれ3人1役を演じるようになった。

1号、3号、6号の男グループは、
「一三六(いさむ)」という1人の男を演じ、
2号、4号、5号の女グループは、
「二四五(ふじこ)」という1人の女を演じる。

K家の六つ子は、やがて2人の兄妹作家としてデビューすることに
なるのだが、合わせて6人いることは、担当編集者ですら知りえない
事実だった。
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by osarudon1 | 2004-07-22 12:24