第73話・張井呆太と河田町の医師団



ここは新宿区河田町にあるT女子医大病院。
魔法探偵・張井呆太は、原因不明の腹痛で
この病院に担ぎ込まれていた。

しかし、いかなる検査を実施しても、
原因は解明されなかった。
医師団が出した結論は、
「何らかの魔法によるものであろう」
というものだ。

日ごろ、魔法にかかわる事件を手掛けることが多い
張井呆太だけに、魔法使いにも敵が多い。

彼に怨みを持つ魔法使いが、現代の医学では
解明できない病を、張井に仕掛けたに違いない。
それが病院側の一致した見解だ。

しかし、真相は思いもよらないものだった。

魔法探偵を名乗りながら、全くといっていいほど
魔法を使わない、というより使えない張井呆太。
魔法探偵協会による年に一度の、能力査定の時期を
迎えており、下手をすると探偵免許が剥奪される
恐れがあった張井は、
仮病という大技を繰り出して、病院に逃げ込んだのだった。
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by osarudon1 | 2004-07-27 18:48