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第76話・ボスからの指令

単発新企画!「ボスからの指令TB」



こちら毎送警察署長の慕須山だ。通称ボスと呼んでくれ。

今日未明、はにかみ動物園の猿山の猿12匹が忽然と姿を消した。
猿たちはまだ見つかっておらず、消息は不明。
夜には全ての猿が檻に入れられるので
そこから姿を消す事は不可能。
もちろん、鍵はかけてあり内側からは開かない仕組みだ。
朝、飼育員が檻を見に行くともぬけの殻だったそうだ。

現在分かっているのはこれだけだ。
みなには今回この事件を捜査してもらう。
事件の真相、犯人、犯人の動機をレポートしてくれ。
捜査期限は1週間だ。

あ、ちなみに言っておくが、
この世界はパラレルワールドだからな。
未来はちょっとしたことでいくつも分岐する。
捜査員の数だけ事件の真相はあるということだ。
何が正解ということはないので、
自分の捜査に自信を持って欲しい。
それでは検討を祈る!

■□■□■□■【ボスからの指令TBテンプレ】□■□■□■□
【ルール】
 ボスの指令をあなたが捜査員となって解決してください。
 事件の真相、犯人、犯人の動機のレポートをトラバして下さい。
 あとは自由!
 今回のボスの指令はこちら
 http://earll73.exblog.jp/769630
 
 捜査期限(トラバ期限)は1週間です。
 8/5まで。
 それでは健闘を祈る!

 ※このテンプレを記事の最後にコピペして下さいね。

 企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
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「と、言うわけなんですよ先生。猿はどうなっちゃったんでしょう?」
「それだけでは、あまりにデータ不足だな。君の調査で、他に何か
 わかったことは無いのか?」
「断片的な情報は、いくつかありました。でも、事件との関連性が
 見つからないんです」
「とにかく聞かせてくれ」
「まず、ここ数日は猿同士のケンカが目立ったこと」
「猿でもケンカぐらいするだろう」
「そりゃそうですが、最近はどの猿も生傷が絶えないほどだった
 みたいですよ」
「なるほど。他には?」
「猿の様子についてはそれだけです。あとは今月に入ってから、
 20年以上猿山を担当していた飼育員が退職し、新しい飼育員に
 なったこと」
「ちょっと怪しいな」
「もう1点、これは他の従業員から聞いたんですが、何やら
 園長をはじめ、動物園経営陣による経営会議なるものが、
 毎日のように、しかも連日長時間行われるようになった、
 ということです」
「経営状況が悪化しているのか?」
「確かに、入園者数は下降気味だったようです。でも、まだそれほど
 経営危機というほどではないみたいですけどね」
「ううむ……」
「いかがでしょうか、先生?」
「……。……これは、ひょっとすると早急に手を打たないと
 取り返しがつかなくなるかもしれんぞ」
「ど、どういうことでしょう?」
「場合によっては手遅れかもしれん。いや、私の思い過ごしなら
 いいのだが……」
「教えてください、先生!」
「しばらく前に、アフリカで〝K-136〟という新種のウイルスが
 1匹のチンパンジーから発見された。このウイルスは、脳に入ると
 猿を異常に凶暴化させ、やがては確実に死に至らしめるという、
 恐るべきものだそうだ」
「それじゃあ、猿のケンカが目立ったというのは……」
「そのウイルスに感染した猿がいた可能性がある。また、感染力も
 強大で、猿だけではなくほとんどの哺乳類にも感染するらしい」
「哺乳類……ってことは人間にも!?」
「そうだ。ベテラン飼育員が退職した、というのは、もしかすると
 K-136に感染した恐れがある」
「そんなことがあり得るんですか」
「猿も人間も同じようなものだからな。実際、B型肝炎やエイズなどは、
 猿からも感染例が見つかっているんだ。逆もあるだろう」
「12匹の猿が姿を消したのは?」
「動物園の経営陣が手を打ったのだろうな。つまり狂言というわけだ。
 連日、長時間会議が行われていたのは、その対策を講じていたに
 違いない。そんなウイルスに感染した猿がいた動物園なんて、
 客足が落ちるどころか営業停止は確実だ。隠蔽工作さ。経営陣は、
 夜のうちに12匹の猿全部を処分。まあ、焼却して埋めるなりなんなり
 したのだろうな」
「それで、事実を公表できないために、いなくなったなどという嘘を……」
「そうだ。そして考えたくはないが、ベテラン飼育員も、猿と同じように
 処分されている可能性も無視できんだろう」
「大変じゃないですか! 犯罪です! いや、危機的状況ですよ!
 入園客に感染でもしていたら、それこそ隠蔽しきれるもんじゃない」
「猿に糞でも投げつけられたら、それはヤバイだろうな」
「さっそく、ボスに報告します!」
「それがいいだろう」
「ご助言、ありがとうございました、上清水先生!」


~数日後~
「先生、いったい何がどうなっているのやら」
「どうしたんだね?」
「ボスに報告して、早急に動物園側に強制捜査をかけるよう要請したんですが
 上の方からの圧力とかで、この件は不問に付す、ってことになりました」
「不問に付す、で済む話じゃないだろう」
「まったくです」
「いや、おそらく警察の組織上層部ではなく、日本政府レベルでの圧力だな。
 あり得ない話ではない。国ぐるみで、危険なウイルスの感染事実を隠蔽する
 ことに決定したのだろう」
「12匹の猿がいなくなった事件は、どう説明されるのでしょうか?」
「まあ、迷宮入りというところだろうな」
「動物園による隠蔽、政府による隠蔽……こんなことが、日本のあちこちで
 平然と行われているんでしょうか? 僕は許せません」
「1つの動物園くらいならまだしも、国としての評判は、12匹の猿と1人の
 飼育員の命なんかよりもはるかに重いということだよ。悲しいかな、それが
 現実だ」




こうして、12匹の猿が消えた事件は闇に葬られた。

だが、事件は終わっていない。

1か月後、今度は動物園がある街の住民全員が、
一夜にして姿を消してしまったのだった。
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by osarudon1 | 2004-07-31 09:35