第99話・グッピーズ伝説(2nd)



(第98話を未読の方は、そちらからお読みください)

『グッピー・グッピー・シェイク』

グッピーズのメジャー第1弾となるセカンドアルバム。
基本的にはインディーズからのデビュー盤にみられた、
ビートバンド的テーストに大きな変化はないが、
ストリングスやブラスなども加わって、アレンジに
厚みが出てきているのが特徴だ。
収録曲はサイケデリックな要素が強い「凡人風呂」など、
全10曲。

注目すべきは、今回もまた前例のないリリース方法だった。

CDの販売価格は1500円と、通常の半額程度。
というのも、全10曲といいながら、実際には半分の
5曲しか収録されていないのだ。
しかも、10曲のうち、ランダムで5曲。
どの曲が入っているかは、買って開封しなければ
わからない、というトレーディングカードのような作品。

しかし、この方式には明確な意図があった。
いたずらに何枚も買わせようというのではなく、
〝ファン同士のコミュニケーション促進〟がテーマだ。
つまり、自分が買ったCDに入っていない曲は、
ファン同士でダビングや音源交換をするなどして、
10曲コンプリートを目指してほしい、というものだった。
ある意味、これはポケモン図鑑完成に近い手法だ。

実は収録確率が極めて低い1曲(タイトルは『ハード・トゥ・
ファインド・ミー』)があり、どれだけのファンが
10曲コンプリートできるかが懸念されていた。
が、そこはさすがにカルトなグッピーズファン。
多くのリスナーがBBSなどで情報交換をし合い、
結果的にほとんどのファンがコンプリートできたという、
微笑ましいエピソードを残した。

そして、いよいよグッピーズは問題作のサードアルバム、
『絶海の孤島にて』制作に着手したのであった。
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by osarudon1 | 2004-09-02 12:32